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ジャズに関する全ての事を題材にしたエッセイ。
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前回に引き続きブラジルのミュージシャンを紹介します。
 
日本ではなぜか「イリアーヌ」という名前で売り出されているようですが、日本以外では「イリアーヌ・エリーアス」とフルネームで呼ばれています。
 
この「イリアーヌ」はトム・ジョビンの曲を中心にジャズを演奏するサンパウロ出身のブラジル人美人ピアニストでクールなボーカルも聞かせてくれます。
 
ピアノはちょっと軽めのタッチですが、女性らしく品のあるスタイルです。
 
僕が始めて彼女の演奏を聴いたのは、ロスアンゼルスで自動車の運転中にラジオを聴いていた時でした。ちょうど「NO MORE BLUES」(想い溢れて)の演奏だったのですが、「これは好みのピアニストだ」と車を路肩に止めて演奏に聞き入りました。
 
演奏の後、DJが曲名、アルバム名、演奏者名をアナウンスするのですが、それは「ファンタジア」「イリアーヌ・イリーアス」と聞こえました。正確なスペルもわからないので、とりあえず、カタカナで聞こえた名前を書き取り、後日「タワーレコード」に向かいました。
 
なんとか「Eliane Elias」のセクションをみつけ「No MORE BLUES」の入っているのを確認してCDを購入しました。
 
彼女はジョビンの曲をオリジナルのコードをチェンジして弾くことが多く、例えば、「ファンタジア」に入っている「イパネマの娘」聴いてみるとオリジナルとは全く違った印象を与える仕上がりになっています。
 
その極めつけともいえるのが


「Eliane sings Jobim」




ほとんどのジョビンの曲をオリジナルのコードを全て変えて演奏しています。
 
トロントに住んでいた時に一度だけ彼女のライブを見たことがありました。
それはジャズクラブではなく、日本でいう「何とか市民ホール」のようなところでの演奏でした。ベースには晩年のビル・エバンスのグループで演奏していたマーク・ジョンソン、ドラムには日本人のタケイシ・サトシという人によるピアノトリオの構成でした。
 
残念ながら、当日コンサート会場はガラガラ、半分も埋まっていなかったのではないでしょうか?
彼女の人気がないわけではないので、現地のプロモーターの宣伝不足だと思われました。
 
彼女のMCで初めて肉声を聞きましたが、あの美人の顔からは想像もつかないほどの低音の声だったのが印象に残っています。
 
ジョビンの曲をジャズ風に洗練されたピアノやボーカルで聴いてみたい人には超オススメのミュージシャンです。


その他のオススメアルバム


「Fantasia」




「The three Americas」



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