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ジャズに関する全ての事を題材にしたエッセイ。
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「フレンチ・ジャズ」という響きがなんかオシャレな感じがします。

例えば「イングリッシュ・ジャズ」とか「ジャーマン・ジャズ」っていわれてもあんまり
洗練された雰囲気は伝わってきませんが、「フレンチ・ジャズ」だと、なぜか小粋で
洗練された感じを受けます。


では「フレンチ・ジャズ」って何なのでしょうか?

フレンチ・ジャズといえばまず思い浮かぶのがジブシー・スィングです。

詳しくはまたの機会に紹介しますが、ジプシースィングとはジャンゴ・ラインハルト
というギタリストによって始められたジャズのスタイルの一種です。

それ以外にもフランスにはシャンソンという音楽があり、「枯葉」などいくつかの曲は
ジャズのスタンダードになっています。

作曲家であり、ジャズピアニストのミッシェル・ルグランなどはフランスの誇る
ジャズ・ジャイアントです。


またフランスではボサノバの人気があります。日本でもおなじみ「クレモンティーヌ」
なんかもボサノバのアルバムを出しています。

また、パリのカフェでもボサノバの演奏をしているところが結構あります。


これから数回に分けてフレンチ・ジャズを紹介していきます。
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ジャズの歴史は奥が深く、真剣に学ぶとなると、かなり複雑でややこしいことになってしまいます。
 
ここでは初心者の方々にもわかりやすいように、ジャズのスタイルの流れを大まかに示してみます。
 
どの時代にどのようなスタイルのジャズが演奏されていたのかを大まかに把握するとジャズを聴く楽しみも広がります。
 

>ラグタイム 1900年頃~

スコット・ジョップリンによる数々の名曲が生み出された。
ポールニューマン、ロバートレッドフォード主演の映画「スティング」にも「エンターテイナー」や「Solace」などラグタイムの名曲が使われている。

 
>ディキシーランドジャズ 1900年~

ジャズはニューオリンズで発祥しました。
当時は鼓笛隊のようなブラス(管楽器)を中心とした中編成のコンボが多かった。
 
今でもニューオリンズのバーボンストリートを訪れればこのようなスタイルのジャズが演奏されている。もはや伝統芸能の域に達したジャズということができる。
 
曲では「聖者の行進」などが有名

 
>スィング 1920年~

ビックバンド全盛期、デューク・エリントン、カウントベイシー、ベニー・グッドマン、などが率いるビックバンドが盛んになった。
全米の各都市には多くのジャズクラブが作られダンス音楽としてももてはやされた。
ニューヨークのコットンクラブはその代表格。当時の様子は映画「コットンクラブ」でも見ることが出来る。

 
>ビ・バップ 1940年~

ビックバンドで演奏したミュージシャンが仕事の後で小さなクラブに立ち寄り、小編成でもっと自由にジャズの演奏を行なったのがビ・バップの始まりとされる。特に「ミントンズ・プレイハウス」では大物ミュージシャンによるビ・バップスタイルを生み出す演奏がなされた。

ここではビックバンドにおける演奏よりも、より自由なアドリブを中心とした演奏がなされた。
 
チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピー、バド・パウエルなどがビ・バップの創始者といわれる。

 
>モダン・ジャズ 1950年~
 
ビ・バップのスタイルをもとにハード・バップ、ファンキー、クール、ウェストコーストなどの様々なスタイルのジャズが派生した。
 
どのスタイルもビ・バップの派生的なもので、これらをひとくくりに「モダン・ジャズ」と呼ぶことができる。

 
>モード、フリージャズ、フュージョン 1960年~
 
モダン・ジャズからさらに発展したジャズのスタイル
 
モードは「細かいコード進行にとらわれず、もっと自由な発想で演奏したい」という発想から生まれた。コードに関連性がないため、アドリブがどうしても機械的、無機的な感がある。悪くいえば演奏に「ウタゴコロ」がなく好きな人には良いかもしれないが、普通の人にはちょっときつい。
 
僕自身の気持ちとしてはモーダルなアドリブをスパイス程度に演奏にちょこっと入れる分には耳に新鮮で心地よくいいのだが、アドリブがずっとモーダルだと聴いていて正直苦しい。
 
60年代以降のマイルス、コルトレーン、マッコイ・タイナーなどがこれらモーダルな演奏を残している。

 
>フリージャズ

極限まで自由に演奏するのがフリージャズでそこにキマリゴトは全くない。
初心者にはかなり厳しい音楽です。初心者だけでなく、かなりジャズを長く聴いているひとでも「フリーは受けつけない」という人も多いのようだ。
ジャズ史上における「ひとつの実験的な試み」と捕らえてみる方が良いだろう。

 
>フュージョン

クロスオーバーともいわれる。ようはジャズとロックなど他のジャンルの音楽とを融合させたもの。70年代に特に盛んになった。
 
ウェインショーター率いるウェザーリポートなどが有名。

 
>そして現在のジャズのスタイルは?
80年代~現代
 
70年代に様々な発展を遂げたジャズだが、少々行き過ぎの感もあった。
その反省を踏まえて80年代以降は50年代~60年代前半のモダン・ジャズの原点に回帰するという方向性にもどってきている。
 
もちろん今もフリー、フュージョンのスタイルで演奏するミュージシャンもいる。
しかし、今のジャズ界の主流は、いたずらにあらたなムーブメントを作り出すことではない。それよりもモダン・ジャズの延長戦上にある「フォービート」のなかでいかに自分らしい個性を出すかということが重視されている。

「ジャズとはどういう音楽か?」ということを定義しようと思えば、できないことはありません。
しかしこの段階ではあえてそういう定義をしません。

最初にジャズの理論や理屈ばかり説明して、それでみなさんに「ジャズはやっぱり難しい音楽だ」
という認識をもってほしくないのです。

これは余談になりますが、日本の英語教育のように文法ばかりやって、実際の会話は全然
できないというのと似ているかもしれません。

大事のことは、まず最初に音楽を聴いてみて「楽しい」と感じること。

理屈ではなく、感性なのです。

そしてその音楽の背景について知りたくなる。という順番でジャズに対する知識が増えていく
のが自然な流れだと思います。

ここでちょっと私の音楽に対する考え方を書いて見ます。

一般的に日本人は物事をまじめに追求しすぎるきらいがあります。

ものごとをまじめに追求することはよいのですが、「まじめさ」を重んじるあまり、
本来の目的を忘れてしまいがちなのです。

これをジャズに当てはめてみると音楽とは本来楽しむべきものなのに、あたかも
「ジャズ道」のような「道」にして、一般の人には近寄りがたい音楽になっているのです。
また日本人はすぐ理屈をこねたがる傾向があります。演奏者の経歴とか演奏の
スタイルとかそのようなことをたくさん覚えて理論武装し、論争したがるのです。

また望んでいない人にウンチクを傾け、煙たがられるのも日本人のおじさん達の悪い癖です。

本人はこれだけウンチクを傾けるのだから、さぞ女性にもてるだろうと思っているかもしれ
ませんが、実際は迷惑に思われているだけなのです。

「ジャズを長年聴いている、もしくはたくさん知っているから偉い」と威張ってみたり、
「ジャズについては全然知らないから」と卑屈になったりする必要なありません。
ジャズを楽しむにあたってそのようなものはあまり関係ないのです。

音楽は本来楽しむべきものなのです。

聞いてみて、自分の感性にあって楽しめればそれでよいのです。

その一方で、初心者の人たちのために、無数にあるジャズのアルバムから分かりやすい
ジャズのアルバムをピックアップして紹介する作業も必要なのも事実です。

ジャズの中には一般的な感覚で聞くと「わけのわからない」ようなものもたくさんあります。

初心者がいきなりそういう難しいアルバムに手をだして、「やっぱりジャズは難しい」と
ジャズから離れてケースもあります。

このブログを読んでくださっている方には、理論で頭でっかちになるのではなく「実際に
音楽を聞いてみて楽しむ」ということ覚えていただければと思います。

そして、みなさんが「自分だけのジャズの楽しみ方」を見つけるようになることがこのブログの
目的です。

最近、「ジャズを聴くのって、なんかお洒落で知的でカッコよさそう」と思っている女性が多くいます。
実際に私のもとにも多くの若い女性が「ジャズを聴いてみたい」という問い合わせがあります。

また中年のおじさんも「演歌を聞いている」といっても女性にはもてないが、

「最近、ジャズを聴いていてね」などというと、呑み屋のおねーちゃんにもてるのでは?

とよこしまな考えをいだいている人も多いでしょう。

しかし

「『ジャズ』を聴いてみたいけど、何から聞き始めたらよいのかわからない」 

「『ジャズ』を聴いているおじさん達はなんだか理屈っぽそうで、こわそうで、あまり近寄りたくない。」

「ジャズのCDを何枚か買って、聞いてみたけどあんまりよく分からなかった。」

などの理由で、挫折した人は2007年度総務省の調査では20万人にも及ぶといわれております。(うそです)

そこでこのサイトでは、ジャズに関して全くの初心者の方のために

「どうやってジャズを楽しめるようになるか?」

を全く個人的見解にもとづいて、解説していきたいと思います。

 

 

 

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