[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
大学時代、友達が「すっごくいいピアノのレコードを貸してやろう」と、ハンプトン・ホーズのレコードを貸してくれた。
その時に初めて彼の演奏を聴いたわけだが、最初の印象は、「納豆みないにねばっこい」というものだった。
しかし何度か聞くうちに、完全に彼の「こてこて」のブルージーなピアノのとりこになった。
この人のまとわりつくようなブルースフィーリングは、独特のものがある。
この小気味の良いスタイルは、ハンプトン・ホーズにしか弾けないピアノだ。
他に彼のように演奏する人を聴いたことがない。
その後、完全にファンになった僕は、日本やアメリカで彼のレコードやCDを見つけ次第買いあさっていた。
最近でこそ、CD屋にもあまり行かなくなったのが、以前はCD屋に行った時には必ず、まだ聞いたことのない彼のアルバムがあるかチェックしていた。
彼の作品のなかでは一般に、「ザ・トリオのボリューム1,2,3」が有名で人気がある。
このシリーズは僕も大好きだ。
しかし「ハンプトン・ホーズが結構好き」という人にはたまに会うが、「ハンプトン・ホーズがジャズピアニストの中で一番好き」というジャズファンにはまだあったことがない。
彼は兵役の間、日本にも滞在していたらしく、地元のミュージシャンとの交流もあったという。
日本のミュージシャンからは「ウマさん」の愛称で親しまれていた。ラストネームの「ホーズ」を日本では馬の「ホース」と解釈したためだと言われている。
彼はキャリアの途中、麻薬中毒で入院していたらしく、復帰したあとの演奏は往年のガツガツした感じがなくなり、すこし丸みを帯びた、甘い演奏スタイルになった。
そんな晩年の作品中で僕が一番好きなアルバムが、東京で録音された、「ザ・チャレンジ」。
ピアノソロの作品だが、甘すぎることなく、彼独特のブルースフィーリングが熟成した形で現れている。演奏から「気合」がひしひしと伝わってくる。
残念ながら、このアルバムはレコードでしか持っていないので、レコードプレーヤーの無い今は、聞くことができない。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |