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ジャズに関する全ての事を題材にしたエッセイ。
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ジャズの名盤入門 (講談社現代新書) (新書)  

中山 康樹 著 


中山氏は元スィングジャーナル編集長の肩書きを持つジャズ評論家である。

ジャズの本で「名盤100選」などというのはよくあるが、この書はそれを50枚に絞り、
その分、一枚一枚の解説に多くのページを割いている。
中山氏自身の各アルバムに対する思い入れが具体的に書かれており初心者でなくとも
面白く読める。 



ジャズのたしなみ方 (スーパー・ジャズ・ガイド) 単行本(ソフトカバー)

小川隆夫 著


お医者さんであり、イケメンであり、ジャズ評論家という小川隆夫氏。

その割に腰の低い文章で好感が持てる。小川氏のジャズ関連の著作は多いが、
これはジャズのライブハウス、ジャズ喫茶、レコード店などでどのように振舞うかを指南した
珍しい本である。 



サニーサイドジャズカフェが選ぶ超ビギナーのためのCDガイド (朝日文庫) (文庫) 

寺島靖国 著


吉祥寺でジャズ喫茶を経営される寺島氏。僕もなぜかこの人の本をたくさん持っている。

寺島氏の「ジャズを理屈なしにもっと楽しもう」という姿勢に共感を覚えるからかもしれない。

この本はそんな寺島氏が朝日新聞のWEBで連載していたものをまとめたもの。超ビギナーにはオススメ。
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「フレンチ・ジャズ」という響きがなんかオシャレな感じがします。

例えば「イングリッシュ・ジャズ」とか「ジャーマン・ジャズ」っていわれてもあんまり
洗練された雰囲気は伝わってきませんが、「フレンチ・ジャズ」だと、なぜか小粋で
洗練された感じを受けます。


では「フレンチ・ジャズ」って何なのでしょうか?

フレンチ・ジャズといえばまず思い浮かぶのがジブシー・スィングです。

詳しくはまたの機会に紹介しますが、ジプシースィングとはジャンゴ・ラインハルト
というギタリストによって始められたジャズのスタイルの一種です。

それ以外にもフランスにはシャンソンという音楽があり、「枯葉」などいくつかの曲は
ジャズのスタンダードになっています。

作曲家であり、ジャズピアニストのミッシェル・ルグランなどはフランスの誇る
ジャズ・ジャイアントです。


またフランスではボサノバの人気があります。日本でもおなじみ「クレモンティーヌ」
なんかもボサノバのアルバムを出しています。

また、パリのカフェでもボサノバの演奏をしているところが結構あります。


これから数回に分けてフレンチ・ジャズを紹介していきます。
何度かジャズクラブに足を運んでいるうちにパリで演奏されるジャズにある傾向というか
特徴があることに気がつきました。

それは何かというと、今まで見たこともないような楽器編成のグループが結構あることでした。

例えば、チェロ5人とトランペット一人とか、フェンダーローズオルガンとエレピのデュオなど
ある種、「
実験的」というような編成のコンボがありました。

ひょっとしたら、私がパリにいった時にたまたまそういう編成のグループに多く当たっただけか
もしれないので、もちろん「これがパリのジャズの特徴だ」と断言することは全くできません。

しかし私が今まで住んできた、ロスアンゼルス、ニューヨーク、トロントなどの都市でもかなり
頻繁にジャズクラブに通っていたのdすがが、このようなヘンテコな編成のグループは一度も
みたことがありませんでした。

それも結構有名どころのジャズクラブでそんな編成で演奏されているのです。

果たしてこれらヘンテコな編成のジャズの演奏はというと、予想どおりかなり前衛的というか
挑戦的というか難解なものが多かったのです。

フランス人は人と違うことに価値を見出すということをよく耳にします。

そういったお国柄がジャズバンドの編成などにも現れているのかもしれません。

私としては「コンボの編成」よりも「演奏の質」に人との違いを表現してくれたほうが
よかったと思うのですが。
もうひとつパリのジャズクラブで目立つのは、その観客層の若さです。

北米でジャズクラブに行くと観客のほとんどは40代から60代といった中年後期の人々が多く
観客のなかに若者の姿はほとんど見当たりません。

いるとしたら自分もジャズをやっているという若手ミュージシャンのような連中がまれにいるくらいです。

しかしパリを初めとしたヨーロッパのジャズクラブでは客の年齢層が嫌に若いのです。
20代のカップルや女性の二人連れのような客が多く、みんな当たり前のようにジャズを聴き
にきているのです。

彼らはアメリカやカナダだとダンスクラブに行くような年齢層です。


考えてみればジャズはアメリカで発祥した音楽なのに、アメリカの若者の多くはあまり関心を
示さないようです。その価値をあまり理解というか評価していないのです。

その代わり、ジャズはヨーロッパや日本では本国以上に人気があります。


最後にパリのジャズクラブ全般で感じたことですが、飲み物代が結構高いです。

それはミュージックチャージが無料の店ではなく、ちゃんとしたミュージックチャージを
取る店での話しです。

最近のユーロ高も関係しているのかもしれませんが、ドリンクはアメリカのクラブの倍くらいの
値段をとっているという感じがしました。。

僕の推測では、ほとんどの客はドリンク一杯しか注文しないので、経営者としては
「それなら、うんと高くしてやれ」と考えているのではと思います。

実際にどういう経営方針なのかはわかりませんが、僕としてはドリンク一杯の値段を
もう少し安くして「ミニマムオーダー 20ユーロ」という風にしてくれたほうが、何杯も
おかわりして、結局たくさんお金を使うのにと思いました。

パリではなぜかジャズが人気があります。

それも一過性のブームというよりも、結構パリジャンの間にジャズという音楽が
根付いている印象を受けます。

歴史上もバドパウエルをはじめとした多くのミュージシャンがパリに在住したり、
マイルス、ビル・エバンス、チェット・ベイカーなどがパリで名盤を録音したりしてきました。

そういうこともあって、パリはニューヨークについでジャズの盛んな街という位置づけ
ができるかもしれません。

そして、街中にはたくさんのジャズクラブがあります。

私もパリに行く機会があると必ずジャズクラブに行きます。

「パリ・スコープ」という日本の「ピア」に相当する情報誌を手に入れて、有名どころの
ジャズクラブを廻るのが楽しみのひとつになっています。

「パリスコープ」のジャズクラブ欄を見てみてもたいていの場合、自分の知っている名前
はほとんどありません。

(ごくまれに、アメリカの大物ジャズミュージシャンが演奏している時もあります。
私が行ったときは「ケニー・ワーナー」のライブをやっていた。)

だから名前だけではその人がどんな演奏をするのか、あまり見当がつかないことが多いのです。

「ニューモーニング」や「プチ・ジャーナル」といった有名どころのジャズクラブの前にいけば
その週に演奏しているミュージシャンの写真と説明(フランス語)の書いたフライヤーが店の
前に張られています。

そのフランス語で書かれたリビューを一生懸命解読して、自分の好みにあった演奏のよう
だったら見に行くことにしています。

しかしピアノトリオだったら、聞いたことがないミュージシャンでもだいたい行くようにしています。

ピアノトリオは大好きなので、はずれが無さそうな気がするのです。
(実際には期待はずれの演奏は結構あったが)

パリでオペラを見る人は多いかもしれませんが、いちどパリのジャズクラブに足を運んで
をみてはいかがでしょうか。
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